のぞみの丘保育園では週に1回、職員が集まり園内研修を行っています。その目的は、『心豊かで、たくましい子どもづくり』を職員の統一課題として、子どもについて、あらゆる分野の学習を行っていくことです。開園してから数年は、代表が講師となり、それを聴くというスタイルだったのですが、昨年度からは保育者がそれぞれの担当分野を研究し、それを発表・みんなで考えるという新しい取り組みを行っています。
今年度は以下の内容で研究を進めているところです。
◎健康教育分野
・子どもの食事について
(子どもの食を取り巻く環境について・栄養面・マナー面の指導方法・毎日の給食前の1分講義の研究)
・子どもの身体の発達と、遊び・運動の重要性について
先日の研修では、『遊び』が子どもにとって、どれだけ重要なのか。それも、させられる遊びではなく、自分で考え、能動的にする遊びがとても重要だということを再確認しました。私たち指導者の役目は、子どもたちを『遊ばせること』ではなく、『遊びや運動の持つ楽しさ(時には苦しさ)と出会わせてやること』なのだと学びました。実際にするのは難しいですが…色々な方法を試していきたいと思います。
◎知育分野
・読み聞かせ授業の研究(どんな教材を選ぶか・どんな発問をするか)がメインです。
今年度は、知育・徳育・昔話(民話)の3チームに分かれ、それぞれで絵本の研究を深めているところです。2〜5歳児が一緒に読む絵本なので、毎回絵本選びは苦労しています。しかし、子どもたちは2〜3年ほど前に比べると、散歩途中の読み聞かせでも色々な誘惑(通る車・虫等)に負けず、よく絵本に集中し、聴く力がついてきています。
反応があると、こちらも嬉しいし、それを他の保育士から見てどうだったのか、互いに意見交換をすることで、質の高い『のぞみ流読み聞かせ』を目指しています。ただ読んで聞くだけではなく、様々な教材に触れ、考える力・発言する力を高めていくことが目的です。
◎集団づくり(徳育)分野
のぞみの保育の大きな柱の一つである集団づくり。子どもの社会性を豊かにする取り組みです。
《帰りの用意も班で行います。2歳児さんの分は、できたかな?と、大きい子がチェックしていますよ。》
班はどう作っていくか・リーダーの育て方・話し合いはどう行うか・先生の評価の仕方…などがテーマにあがります。理論書の学習と同時に、実際に子どもたちの反応はどうだったか?(実践)を、常に振り返りながら研究を進めているところです。
◎芸術分野
・子どもの豊かな感性を育む・表現する力を高める保育の研究
絵画・造形の分野に分かれています。作られたものの模倣や教え込みではなく、泥んこ遊びに代表されるような造形活動を通して、創造力を鍛えるのが目的です。
◎医学分野
・危機管理対策として熱中症や怪我の際の応急処置訓練を行う(年に3回)
・AED講習の受講(外部講師によるAED使用方法と心肺蘇生を含めた救助方法の指導)
・Dr.米峰による定期的な指導(感染症対策・小児医学の基本的な知識について)
◎一般教養分野
科学や歴史・社会情勢について、また子どもに関連する新聞記事から情報を共有し、理解を深めます。
◎その他、小学校の実践面の連携として、現役の小学校教諭との意見交流・情報交換・保育や教育実践の報告をレポート形式で、月1回行っています。
このような保育者の学習=定期的な園内研修が『心豊かで、たくましい子どもづくり』には、不可欠と考え、実践しています。色々な子育て論が語られる現代ですが、のぞみの目指す子ども像のために本当に必要なことは何なのか、職員で研究を続けて行きたいと思います。
【お知らせ・お願い】
◎たんぽぽ組の写真コーナーが更新されました!夏の思い出と題して、たくさんの写真が飾ってありますので、ぜひ見に来てください。
◎10月のセミナーは6日(土)午前9時~です。今回は現職の小学校の先生が講師の予定です。詳しい内容は、またブログでお知らせします。子ども達の発表は、ただいま新しい歌に挑戦中!!年長さんが歌の先生となって、張り切っています。お楽しみに!
【今週の元気もん】
長縄跳びがんばっています!難しいけど…できた時の達成感・喜びは大きいのです
同じ縄跳びを使って、こちらは電車ごっこ。遊び上手の兄ちゃんたちを見て、
小さい子も面白そうと、みんな興味津々で寄ってきていました!
たんぽぽ組も読み聞かせ、負けていませんよ~!マットに座る練習もしています
【今週の人気メニュー】
鶏そぼろ 白和え 茄子と大葉のナムル キャベツの味噌汁
りんご(Dr.米峰の故郷・岩手より “さんさ” という品種のりんごです)
鶏そぼろは自分で盛りつけました!みんな、だんだん上達していますよ