のぞみの丘保育園 ブログ

のぞみの丘保育園は益城町北部、広安小学校北側の竹林の中にある45人の認可保育所です。 就学前に豊かな人間性の根っこが形づくられます。本園では特に日々の屋外活動を通して心の強さづくり、豊かな心、そしてかしこい子どもづくりを目指します。

連絡先
住所:熊本県上益城郡益城町馬水568-1-4
電話:096-234-7987
FAX:096-234-7904

 のぞみの丘保育園では週に1回、職員が集まり園内研修を行っています。その目的は、『心豊かで、たくましい子どもづくり』を職員の統一課題として、子どもについて、あらゆる分野の学習を行っていくことです。開園してから数年は、代表が講師となり、それを聴くというスタイルだったのですが、昨年度からは保育者がそれぞれの担当分野を研究し、それを発表・みんなで考えるという新しい取り組みを行っています。

今年度は以下の内容で研究を進めているところです。

 

◎健康教育分野

・子どもの食事について

(子どもの食を取り巻く環境について・栄養面・マナー面の指導方法・毎日の給食前の1分講義の研究)

・子どもの身体の発達と、遊び・運動の重要性について

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先日の研修では、『遊び』が子どもにとって、どれだけ重要なのか。それも、させられる遊びではなく、自分で考え、能動的にする遊びがとても重要だということを再確認しました。私たち指導者の役目は、子どもたちを『遊ばせること』ではなく、『遊びや運動の持つ楽しさ(時には苦しさ)と出会わせてやること』なのだと学びました。実際にするのは難しいですが…色々な方法を試していきたいと思います。

◎知育分野

・読み聞かせ授業の研究(どんな教材を選ぶか・どんな発問をするか)がメインです。

今年度は、知育・徳育・昔話(民話)の3チームに分かれ、それぞれで絵本の研究を深めているところです。2〜5歳児が一緒に読む絵本なので、毎回絵本選びは苦労しています。しかし、子どもたちは2〜3年ほど前に比べると、散歩途中の読み聞かせでも色々な誘惑(通る車・虫等)に負けず、よく絵本に集中し、聴く力がついてきています。

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反応があると、こちらも嬉しいし、それを他の保育士から見てどうだったのか、互いに意見交換をすることで、質の高い『のぞみ流読み聞かせ』を目指しています。ただ読んで聞くだけではなく、様々な教材に触れ、考える力・発言する力を高めていくことが目的です。

 

◎集団づくり(徳育)分野

のぞみの保育の大きな柱の一つである集団づくり。子どもの社会性を豊かにする取り組みです。
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《帰りの用意も班で行います。2歳児さんの分は、できたかな?と、大きい子がチェックしていますよ。》

班はどう作っていくか・リーダーの育て方・話し合いはどう行うか・先生の評価の仕方…などがテーマにあがります。理論書の学習と同時に、実際に子どもたちの反応はどうだったか?(実践)を、常に振り返りながら研究を進めているところです。

◎芸術分野

・子どもの豊かな感性を育む・表現する力を高める保育の研究
 絵画・造形の分野に分かれています。作られたものの模倣や教え込みではなく、泥んこ遊びに代表されるような造形活動を通して、創造力を鍛えるのが目的です。

◎医学分野

・危機管理対策として熱中症や怪我の際の応急処置訓練を行う(年に3回)
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・AED講習の受講(外部講師によるAED使用方法と心肺蘇生を含めた救助方法の指導)

・Dr.米峰による定期的な指導(感染症対策・小児医学の基本的な知識について)

◎一般教養分野

科学や歴史・社会情勢について、また子どもに関連する新聞記事から情報を共有し、理解を深めます。


◎その他、小学校の実践面の連携として、現役の小学校教諭との意見交流・情報交換・保育や教育実践の報告をレポート形式で、月1回行っています。

 

このような保育者の学習=定期的な園内研修が『心豊かで、たくましい子どもづくり』には、不可欠と考え、実践しています。色々な子育て論が語られる現代ですが、のぞみの目指す子ども像のために本当に必要なことは何なのか、職員で研究を続けて行きたいと思います。

【お知らせ・お願い】
◎たんぽぽ組の写真コーナーが更新されました!夏の思い出と題して、たくさんの写真が飾ってありますので、ぜひ見に来てください。

◎10月のセミナーは6日(土)午前9時~です。今回は現職の小学校の先生が講師の予定です。詳しい内容は、またブログでお知らせします。子ども達の発表は、ただいま新しい歌に挑戦中!!年長さんが歌の先生となって、張り切っています。お楽しみに!

【今週の元気もん】
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長縄跳びがんばっています!難しいけど…できた時の達成感・喜びは大きいのです
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同じ縄跳びを使って、こちらは電車ごっこ。遊び上手の兄ちゃんたちを見て、
小さい子も面白そうと、みんな興味津々で寄ってきていました!
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たんぽぽ組も読み聞かせ、負けていませんよ~!マットに座る練習もしています

【今週の人気メニュー】 
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鶏そぼろ 白和え 茄子と大葉のナムル キャベツの味噌汁 
りんご(Dr.米峰の故郷・岩手より “さんさ” という品種のりんごです)
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鶏そぼろは自分で盛りつけました!みんな、だんだん上達していますよ

91日(土)、セミナーが開かれました。今回のテーマは「北方教育と私~のぞみの目指す子育て論」。当園の理事長であるDr.米峰より、先生自身の生い立ちや子育てについて話がありました。

・子どもの頃から家業の農作業を手伝うことが当たり前だった

・宿題があるからと言っても「勉強ばっかりしていても食べてはいけない」と親から言われていた

・親が戦前に蓄えたお金が、戦後に紙くず同然になった経験から、「お金や宝石などは頼りにならない、蓄財も大事だが、身に付けた技術や、蓄えた知識は誰にも盗まれないし、絶対に裏切らない」と感じたのかもしれない

・医師として働き始めたのは、岩手から遠く九州に嫁いで家に帰りたくなっても、子どもの頃から「ここ(実家)はお前の家じゃない」「帰ってくるところではない」と、親から度々言われていたため、「自分で食べていけるように稼がないと!」と、3人の子どもを出産後、やりくりして勉強時間を作り、数年目に医学部に合格した

・子育ては適当だったと思うが、ほぼ毎日子どもにしたことは寝る前の読み聞かせ

・振り返れば自立第一で育てられたし、自分の子どもも育ててきた

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話の中にはたくさんの教えがあったのですが、理事長の生き方から見えてきたものは、子育ての最終目標は子どもを自立させること、そのためにはたくましく生き抜く力を育んでいくことが必要。それには「忍耐力」「我慢」がキーワードなのではないかということです。我慢したり忍耐力をつけるため、のぞみではおつとめや散歩など毎日コツコツ行っています。そういった目に見える活動もそうですが、イヤイヤする小さい子に懸命に取り組んだり、思い通りにならない経験をしたり、そういう人間関係の中でも育まれていくと考えて、敢えてそういった機会を作っています。

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実は、今夏のような猛暑の中での散歩をどうするかという議論があったのですが、やはり毎日することが大切だと、時間を短くしたり工夫しながら継続しました。正直、猛暑の散歩は保育者(大人)も大変でした。しかし、大人が信念を持って継続するように頑張らなければ、子ども達の力はつきません。子ども達をちょっとのことではへこたれない、強くたくましい子に育てるためには、大人が我慢したり努力したりする必要があるのです

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そういったことを家庭でもできるか。昔の物がない時代よりも、物もあふれている、簡単に買える、どこへでも連れて行けるような現代社会の中で、あえて子どもに我慢させることは難しいことですよね。子どもに我慢させるには、まず親が我慢する必要がある。理事長も、例えば服装も、自分は買うのに子ども達に買わないわけにはいかないと、それなりの格好を心がけていたとのこと。

 

ここで代表から苦言が。親の中にはそこを勘違いして、親だけというのは子どもに対して悪い、子どもがかわいそうだからと子どもにも同様にする、例えば大人が居酒屋に行きたいから子どもも連れて行く、大人がお出かけしたいから子どもも連れて行く…と子どもを大人の都合(欲)に巻き込む人がいる。しかし、本当の「かわいそう」とは、本当の「愛情」とは何なのか?昔は「かわいい子には旅をさせよ」と、子どもに敢えてきつい目に遭わせていた。それは、いずれ先に死ぬ親がいなくなっても、子どもが一人で生きて行けるように、目先のことだけではなく将来のことを通して厳しく育てていた。「してあげる」だけではなく、「あえてしてあげない」教育も必要ではないのか、それが本当の「深い愛情」なのではないか、と。理事長からは、居酒屋に行きたければ大人だけ行けばいい、働いているんだから大人と子どもは違うんだと、親が主導権を持つ必要があるのでは、とも。

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磨けば光るような才能を秘めた子ども達。それをダメにしているのは、実は周りの大人ではないのか…。のぞみでは子ども達を喜ばせるような行事・イベントは一切ありません。しかし、のぞみの子ども達は、この夏、プールが10センチ深くなっただけでも大喜び!満足感は刺激を与えれば与えるほど、より大きな刺激が必要となります。普段、我慢していたら、満足感を得られるハードルは低くなり、少しの喜びでも幸せになります。難しいことですが、最低でも幼児期の間は親も我慢する必要があるのではないでしょうか?


★今回の発表は、群読・・・「夏といえば!」 歌・・・「手のひらを太陽に」
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なかなか難しい歌詞も、よく覚えました!2歳児さんも歌える子が多かったです。
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途中、虫がたくさん出てくるところも、皆大好きなのです!

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群読は、年長は一人一言、年中もチームに分かれて皆で一緒に言う、目標にして頑張りました!

【お知らせ・お願い】
◎連絡帳の記入についてですが、プールが終わりましたので、年長・年中児は毎日の記入は不要です。連絡がある場合に記入をお願いします。または、登園・降園時に直接担任に伝えて下さい。よろしくお願いします。

◎食事について。給食やおやつで、片方の手が出てなかったり(いわゆる犬食い)、姿勢が悪いなど、目立ちます。園でも指導していますが、ご家庭でも食事のマナーについて、声掛け等お願いします。

【今週の元気もん】
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ボートプールも大盛況の夏でしたたいちも懐かしい

体をたくさん動かしたら・・・お腹ペコペコ
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たんぽぽさんは「ご・は・ん・れ・ん・しゅ・う・ちゅ・う!」皆、いい顔

【今週の人気メニュー】
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酢豚・伴三絲・トマトのナムル・わかめのスープ

給食の先生より
トマトはもともと観賞用だったそう。食べてみたらおいしいそんな歴史あり。のぞみっ子達も大好物


 のぞみでは、毎日絵本の読み聞かせを行っています。目的は考える力やみんなの前で意見を言う発言力をつけることです。ただ読むだけではなく、絵本の後には『問いかけ(発問)』をしています。

 先日、グリム童話の中でも有名な『赤ずきん』を読み聞かせしました。最後まで読んで、子どもたちへの問いかけは…『このお話に出てきた狼はかわいそうだと思う?それともかわいそうじゃないと思う?』というもの。おばあさんと赤ずきんを食べた仕返しに猟師によって殺されてしまう狼。童話としては残酷とも言える終わり方。果たして子どもたちはこの狼のことをどう感じたのでしょうか?
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 これはひまわり・なずな組合同で、4人1組のいつもの班で話し合いをして答えを考えました。グループ討議です。それぞれの班では…

・狼はかわいそうだと思った班(8班中2班)

 ※理由:狼はお腹に石を詰められて死んだから。

・狼はかわいそうではないと思った班(8班中5班)

 ※赤ずきんちゃんとおばあさんを食べたから。狼はごめんなさいと言っていないから。騙して食べたから。猟師はその後、狼の毛皮を家に張った!と何とも想像力豊かな意見も!

・どちらでもない(8班中1班)

※狼が赤ずきんちゃんとおばあさんを食べたのはいけないけど、狼も殺されているから、かわいそうでもあるし、かわいそうじゃないとも思う。
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こんな意見が出ました。正解がこれ!と決まっているわけではないので、どの班も班長さんや大きい子を中心にどうかな〜とよく考えていました。どうして班で話し合わせているか、保育者の問いかけに一人で考え一人で答えるというスタイルとどこが違うのか、というと、その主な目的は2つあります。
   
1、子どもが自分の考えをさらに深めることを願っています!
自分とは違う考えに触れ、こんな意見もあるんだ!と気付き、あーでもない、こーでもない、と言い合いながら考えが深まっていくのではないか。
2、どの子も参加できる読み聞かせの時間にしたい!
(自分で考え、自分で発表する力の土台づくりの場)思考力・発言力のレベルは個人差があり、小さい子や苦手な子にそれを最初から求めるのは、無理をさせてしまいます。そこで、班での話し合いでは、大きい子や絵本の内容や問いを理解している子が、そうでない子に対して『オオカミさんかわいそうだと思う?どう?』『オオカミさんはおばあちゃんたちを食べちゃったから、私はかわいそうじゃないと思うんだけど、それでいいかな?』と聞きます。小さい子たちは『うん!』と答えるだけでも上等!しっかり参加している証拠です。
大きい子にとっては『自分の意見を言ったり、みんなの意見をまとめたりする訓練の場』となり、どの子も発達段階に応じて参加できる読み聞かせを、目指しているのです。
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 まだまだ始まったばかりの取り組みですが、子どもたちの柔軟な発想には毎回『なるほど〜!そんな見方があったか!面白い!』と感心させられます。保育者も子どもたちに負けないよう、絵本教材や問いかけ(発問)の研究を進め、のぞみの読み聞かせを豊かにしていければ…と思います。
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聞き方チャンピオンに選ばれたカタツムリグループ!顔を見合わせ、嬉しそう

【お知らせとお願い】
・のぞみセミナーは1日(土)9時〜です。今回は『北方教育と私~のぞみの目指す子育て論~』と題して、理事長の幼いころから今までの生い立ちを聞きながら、私たちの子育てのヒントになるものはなにか、皆で考えてみたいと思います。
子ども達の発表は群読と歌です。多くの参加をお待ちしています。

【今週の元気もん】
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学童なのはな組の夏休みも無事に終了!二学期もがんばろう!
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散歩に早くいきたいよ~!みんなの登園時間、自分で靴を出してやる気満々のゆいと
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泥んこ遊びも大盛況!砂場の真ん中には温泉ができたぞ~!泥んこが苦手な子も周りの楽しそうな雰囲気につられて少しずつ慣れてきましたよ
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霧のシャワー気持ちいい~!

【今週の人気メニュー】
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鶏ごぼう  厚揚げのきのこあんかけ 切り干し大根のサラダ 長ひじきと南関あげの味噌汁

この中でヨーグルトを使っているメニューがあります!
…それは、切り干し大根のツナサラダお家で作るときは、水で戻す代わりにヨーグルトと混ぜておくと切り干し大根の栄養を余すことなく、食べることができます!あとはマヨネーズなどお好みのもので味付け♪『ヨーグルトの味ちょっとする〜』人気でした!

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