のぞみの丘保育園 ブログ

のぞみの丘保育園は益城町北部、広安小学校北側の竹林の中にある45人の認可保育所です。 就学前に豊かな人間性の根っこが形づくられます。本園では特に日々の屋外活動を通して心の強さづくり、豊かな心、そしてかしこい子どもづくりを目指します。

2015年11月

11月27日(金)冬の足音が聴こえてきたと思ったら…駆け足で寒波がやってきたこの日!11月ののぞみ遠足決行です!残念ながら2名の欠席…出席児の中にも前日までお休みの子もいましたが、体調は万全で27名での出発です。
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《班長さんになってヤル気満々のりょうくんの元気な掛け声『頑張るぞー!エイエイオ―!』でいざ出発!》

目指すはのイセキの森。(イセキ農機工場の南側にあります)ましき野の豊かの森よりももう少し距離のある自然豊かな、遠足では初めての場所です。子どもたちも『森に行くの?どっちに行くの?』と、ワクワクしながら歩きました。
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《しっかり手をつないで歩きます。あ!木がいっぱい見えてきたよ!あっちかな?》
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《ぼくもリュックサック背負ってるんだよ~いいでしょ~

木が生い茂ってきて…『ちょっとこわ~い』『こわくないよ!』『黄色い葉っぱがあった!』『赤もある!』『おっきい石だ!』等々…自然の中に入ると、子ども達は色々なものを見つけ、心で感じ、そして友達や先生にそれを伝えようと必死です!DSCN3474
豊かな自然に身も心も刺激を受けているようでした。
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《途中で大きな柿の木を発見!落ちてこないかなぁ~!?》
0歳児かずくん・かんたくんもしっかり歩ききって、40分弱で全員無事に到着!寒さの中、よく歩きました!

広場に着くと、日がさしてきました。寒さの中でのお天道様のあたたかさ・ありがたさを感じさせてもらった子ども達です。さっそく散策開始!草っぱらも虫も石ころも、子ども達にとっては魅力いっぱいです!
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《あっちにいいものがありそう♪「かずくん、おいでよ~!」「え、こゆちゃん、ちょっとまってよぉ~いっぱい歩いて疲れてるんだよぉ。」》
ふかふかの草っぱらでは転んでもみんな平気!それぞれに自然のなかの『いいもの』を見つけていましたよ。

そのあと、ひまわり組は班対抗の荷物運びゲーム、たんぽぽ組は野原かけっこ競争を行ないました。
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《班長さんたちが『ちゃんと握ってよ!』と伝えながら…頑張りました!》
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《たんぽぽ組の野原かけっこ、よーいドン!土がふわふわで、おっとっと…?》
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《ん?かけっこ?おいらはこのポカポカお日様と草のふわふわが気持ちいいから動きたくないんだよ~自然を体いっぱいで感じるかんたくん…自然に抱かれ気持ちよさそうな、大あくび…♪》

体を動かしたあとは、お待ちかねの愛情弁当タイム。もう荷物を置いたときから『お腹すいた~』と弁当を心待ちにしていたみんななのです。
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《ぼくのおにぎり、でっかいぞー!!大きな口でパクリっとゆうまくん!》
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《今日はサンドイッチだったよ♪自然の中で愛情弁当をかみしめました。》

帰りは2歳児~5歳児の子ども達は園まで歩きました。疲れているかな?と思いきや、自然からのパワーをもらったのか元気・元気!帰りは35分ほどで、無事帰園しました。

今回の遠足は森の中…子どもたちの自然と触れ合う姿をみて、やっぱり子どもたちにとって自然は大好きなもの!その偉大さを改めて感じました。
私たち保育士は本当に子どもがワクワクする経験って何だろう?と考えさせられる遠足でした。自然の中で何かを『させる』のではなく、自然の中に身を置いてみて子どもがどんなことに興味を持つのか…その子どもの姿から学ぶのも必要かな?と思いました。
のぞみらしさを出した遠足や活動をこれからも考えていきたいと思います!

【今週の人気メニュー】
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《かぼちゃのそぼろ煮が人気でした!みんな少しずつ給食にも慣れてきています♪》

【のぞみの生活 11月】
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【園内研修報告その①~第二回造形講座が開かれました】
前回に引き続き、川西先生を招いて行ってもらいました。造形の力の二分の一は幼児期に完成する、ということを学んだ前回、今回はすこし発展して実践編を学びました。

◆造形とは主体性のある遊びの中で生まれる。
(これ、しなさい。これでこうやって遊びなさいなど大人から指示される遊びの中からは生まれないということです)

◆人間にとっての表現とは?
ラスコーの壁画(洞窟に描かれた獣・人間・模様など)に見られるように、今から15000年前、旧石器の言葉を持たない時代から人は描くという行為をしていた。狩猟の対象である獣への憧れをもち、描きたくて描いた。つまり表現の原点とは『心惹かれる美しいもの・素晴らしいものとの出会い』である。

ここで、川西先生が用意されていたのはのぞみっ子たちの『美しいもの・心惹かれるものとの出会い』の写真でした。テントウムシ・ダンゴムシに釘付けのるーくん、ちーくんたち・大人から見ればただの石っころを大事に握って離さないこゆちゃん・神社に落ちていた花びらを目をキラキラさせて持つひーちゃん…等々。
表現(造形)の原点である心惹かれるものとの出会いは自然の中にある、ということを表していたのです。
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《自然の中での心躍る経験があってこそ、表現・造形につながるのです。のぞみっ子たちの生きる毎日はそれを培う大事な時間☆》

◆後半では小学生の美術展での『優秀作品』をめぐって…『入賞する作品を!』と結果主義に陥った結果『指導』と『ヤラセ』が混在しているのではないか?指導する立場である教育者(保育者)はその違いをどうとらえるべきか…?論議が行われました。

まだまだ始まったばかりの『のぞみの造形教育』これからの課題は?
・自然との出会いをどうプロデュースしていくか?
(『ほら、きれいな石があるたい。見なっせ』『これはテントウムシていうとよ、ずーっと見とってごらん』では本当の指導とは言えないよね…)
・自然との出会いで生まれた子どもたちの感動をどう造形あそびにつなげていくか?
・造形活動に関わらず、結果主義に陥らずにその過程を大切にする保育の研究をしていくこと。
…と考えています。
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《日陰の石はひんやりして気持ちいいねぇ~。馬水神社のパワースポット!?》

◆研修の最後は『近代彫刻の父』と言われるロダンの格言で締めくくられました。
現代人の欠点は、自分の職業に愛と誇りを持っていないことである。多くの人が職業を必要悪、のろうべき苦役と考えている。もし仕事というものが、人間にとって生きることのあがないではなく、生きることの目的であったら、人間はどんなに幸福だろう。
私たち保育者も、子ども達の未来を見通し、たくましく賢い人間づくりの大事な期間を担っているという意識を持ち、日々の保育にあたりたいとの想いを強くしました。造形のことに限らず、働く私たちの仕事に向きあう姿勢までも振り返る良い機会となりました。川西先生、ありがとうございました。

【園内研修報告その②~子どもはまっさらな心をもっている!?~】
今週はちーくんのお母さん、橋村さんが脳性まひのお子さんを持ち、障害を持つ子どもの親として様々な場所で講演をされたり、精力的に活動されていることから今回研修にお招きしました。

 1時間程の研修では語り切れないほどのご苦労がこれまでにあったと思いますが、特に印象に残ったのはこのお話しです。
 就学前「この子は養護学校に入れる」と決めていたそうですが、あるきっかけで地元の小学校を訪問したときのこと。周りの子は車椅子にのっている姿に何のためらいもなく近づいてきて、どんどん話かけます。周りの協力を得て小学校に入学したあとも、子ども達は特別扱いすることなく学校生活を一緒に楽しみ、時には『なんで掃除が一緒にできんと?車いすに雑巾つけたらできるたい!』…と子ども達の中で暮らしの喜びや苦しみを共有していったそうです。すると、本人の表情も生き生きとし、親には見せないような表情をも友達の中では見せたとのことでした。

この話を聞いて…
・元々まっさらな心をもっている子ども達に、障害を持っていたり、周りと違うものに対して差別という価値観を与えるのは大人なのではないか?という議論がなされました。
生まれて数年の子ども達を預かる保育所という場所での大人の影響は多大なものです。子どもたちのもつ本来の姿や価値観を変えるかもしれないという意識をもって保育に向き合うことも大切にしていきたいと思いました。
橋村さん、ありがとうございました。

【今週の元気もん】
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《馬水神社でのおつとめ中。継続は力なり…1歳児の子も慣れた手つきになってきましたよ。》
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《こんなにとれたよ!大きい子ども達は友達と競うようにおつとめしています。子どもにかかれば、おつとめも立派な遊び…!?》
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《はないちもんめ~♪が始まりましたよ!相談しましょ♪の時間がまた楽しい様子…♪》
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《かけっこよーいドン!タッチして戻るのも上手になりました!》
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《ひーちゃん良い笑顔です!寒さがちょっぴり苦手なひーちゃん、今の季節は最高だね!!》
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《ゆあちゃんがるーくんに読み聞かせ。るーくんの何とも可愛い正座姿!いつもののぞみの会よりも真剣な眼差しか!?》

【今週の人気メニュー】
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ひじき入りのハンバーグみんなパクパク食べていました。食べ終わったらミカンね~♪楽しみに頑張って完食しましたよ!

先日こんなことがありました。今月入園した年少児のみさとちゃん。散歩や室内での遊びはまだ少し恥ずかしさがあって保育者の側で遊んでいます。しかし、園庭での砂遊びになるとその表情が一変しました!

笑顔も出て、『車つくって〜』というちーくんに、みさとちゃんは『みーちゃんが作ってあげる。じょーずだから♪』と自ら話しかけ車の砂の型抜きをしてくれました。自ら発したこの言葉に私たちもびっくり!うれしい変化でした!
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室内での遊びや活動では開けなかったみさとちゃんの心が、砂場という自然のものがもつ魅力で解放されたようです。
既成のゲームや大人側が設定した遊びよりも、自然の中での遊びがいかに子どもたちにとって魅力的かわかります。のぞみの丘保育園では、大人が『させる』遊びよりも、子どもが能動的に遊ぶことを大切にしていきたいと思います。
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《りょうくん、砂山の中からいいもの発見!キラキラしたとっても素敵な表情です!》
この時期の子どもは勿論、子どもって遊びの天才です。棒切れ一つ、泥の山も彼らにかかっては無限の遊びの宝庫となります。既成概念にとらわれがちな大人にない創造力を発揮してくれます。金はかからず、子どもは幸せ、一石二鳥ですよ。

【のぞみの子ども集団づくり】
ひまわり組では今週班替えを行いました。新しい班で2ヶ月経ち子どもたちも慣れてきたことと、11月から新たな仲間が増えたからです。班替えの目的は①いろんな立場を経験できるように②敢えて不安定な環境を与えるためです。(詳しくは先々月のブログにて。)
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今回は新しい取り組みとして班長さんが班員を選ぶときに『私は○○ちゃんをとります。わけは…』と、その友達を自分の班に入れたい理由を述べるようにしました。『ふーちゃんかわいいから』『あやめちゃんが好きだから』など班長さんなりに考えたわけが色々と出てきました。
なぜこんなことをするかというと…班長さんが意識して班員をえらぶためです。
まだ難しいかもしれませんが、理由も『いつもおつとめを頑張っているから』など中身に向けられるようになってくれることを目指します。幼児期の発達から見ると無理があるようですが、子どもたちが友達を評価する姿を見てみると、少しの希望がもてる気もします。無理強いはせず『楽しむこと』を大切に続けていってみたいと思います。

【今週の人気メニュー】
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12日(木)は子どもたちが大好きな唐揚げでした!具沢山のみそ汁も『なすびが入ってる!人参も!』と、中の野菜を探しながら味わっていました。

【今週の元気もん】
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《朝ののぞみの会での音楽あそびの時間です。うさぎさんになりきって、ピョーン!!》
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《和枝先生にだっこされて、いないないばぁ!のかんなちゃん。》
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《夕方の一コマ…まさかず兄ちゃん家の畑の水菜を味わう。野菜がちょっと苦手なりんちゃんも『ちょっと食べてみる♪』というひーちゃんにつられてパクリ!ムシャムシャ…!》 
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《こちらは福永さんの畑より…しゅかちゃん・ゆあちゃんが代表して運搬係!福永さんありがとうございます!》 
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《こゆちゃん・かずくんは手ばなしロードでカッパデート♪》
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《夕方ののぞみの会で保育参観ひらかれる。この日はママ・パパがずらり、一緒に拍手をしたり、歌ったり…子どもたちも張り切っていましたよ。》





 

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