のぞみの丘保育園 ブログ

のぞみの丘保育園は益城町北部、広安小学校北側の竹林の中にある45人の認可保育所です。 就学前に豊かな人間性の根っこが形づくられます。本園では特に日々の屋外活動を通して心の強さづくり、豊かな心、そしてかしこい子どもづくりを目指します。

2017年08月

今回は、のぞみの学童保育についてです。

 

のぞみでは、本園卒園生に対象に学童保育を行っています。(現在3名の生徒ですが、長期休暇で2名の生徒も加わっています。)

朝登園してからは、保育園児と一緒に過ごします。のぞみの活動と言えば、散歩!散歩にも毎日一緒に出掛けます。午前中の活動は園児と変わらないのですが、のぞみが学童保育を行っているのは、放課後や夏期休暇等に、ただ単に子どもを預かるというだけではありません。学童の存在意義は、たんぽぽ組では乳幼児の世話の手伝いをしたり、大きい子達のクラスでは、班長のそのまた上の“大きい班長”(総監督?)として、子ども達をまとめたり、手本になったり、指導役になったり…そんな役割もあるのです。

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≪比べると、やっぱり大きい小学生! せいぎやわたるも負けていない!?≫

昔は地域に幼児から中学生くらいまでの子ども集団があり、遊びや勉強、良いことも悪いことも!?大きい子から小さい子へ、代々、自然と伝授されていました。しかし、現代は少子化の上に生活も個別化されて、縦のつながりどころか、同級生・同世代のつながりも希薄です。敢えてそういった機会や場所を作らないと、自然とそういう集団はできません。0から6歳まで、同じ地域の色んな子ども達が通う保育園、そこに小学生も加わったら、昔のような子ども集団ができるのではないか、のぞみの学童にはそんな目論見があるのです。


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≪「行くよ、あらた!」「えへへ~」「立つよってば!」「えへへ~」「・・・」≫

そのため、のぞみの会にも同席して、何かトラブル等があれば大きい班長として意見を言ってもらいます。保育園の子ども達も、保育者が言うよりも、年の近い兄ちゃん・姉ちゃんに言われた方が、心にスッと入るようです。子どもにとって大人は年も離れていて、自分達とは何か別の存在に見えるのでしょう。小学生くらいの子どもの方が、ちょっと頑張れば追い付けそう!もう少し大きくなれば自分達もあんな風になれる!モデルになりやすいのでしょうね。

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≪りく兄は虫には詳しいぞ!≫

また、散歩ではたんぽぽ組の子とペアになり、時にはギャン泣きする1歳児に手こずったりしながら、赤ちゃんってかわいいけどお世話は大変だ!そんな経験もたくさんしています。最近は兄弟の数や近所の子も少なくなって、自分が親になるまで乳幼児と接した経験のない大人も多いです。それが「育て方が分からない…」と、育児に戸惑ったり、悩む親が増えている原因の一つかもしれません。子どもの内から「赤ちゃんはかわいいな」「赤ちゃんはの世話は大変なんだな」「自分もこうやって大きくなってきたのかな」そういった経験を通して、色んな思いを抱くことはとても大事なことだと思います。ちなみに、チビ達へのお手伝いで、学童の子達が一番好きなことは「ご飯のお手伝い」。これくらいの量でいいのかな、こんなペースでいいのかな、もぐもぐしてるかな…なかなか経験できないことです。アーンとしたり、もっともっと!と催促してきたり、嬉しそうな表情をするのがかわいいのでしょうね。

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≪食べるのも一生懸命!やはり、そんな赤ちゃん達の姿はかわいいものです。≫

さて、午後からは勉強の時間です。学童担当の渡辺先生が指導します。少人数なので、一人一人の個性やつまずきもよく見え、個別指導も行き届きます。先生が学童で目標としていることは、小学校での学習についていき、学校生活を楽しみ、自分の力を発揮できるようにサポートすることだそうです。
勉強が早く終わった子どもは、読書をしたり、辞書を見たりしています。学童の部屋には学童用の本もたくさんそろえてあり、よりどりみどり!将来、本好きで、知的好奇心旺盛な人になってほしいな…

勉強後のご褒美のプール遊びを目指して、夏休みの宿題を中心に集中!

また、ご褒美はプールだけではなく、たまには野外授業にも出かけます。益城は自然がいっぱい!昆虫採集、魚・ザリガニ捕り…夏休みならではの経験もしています。

魚とりの仕掛け・・・2ℓのペットボトルの上部を切ってひっくり返して下部にくっつけ、胴体部分に数か所穴を開けて、水と魚が入るように作りました。しかし、なかなか入ってこず、苦戦…!どうして捕れないのか考えるのもいい勉強なのです。

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「流れるプールよりこっちの方がおもしろい!」と言った子どもの言葉。『生きた水』のすばらしさを体感!本物の自然の中で遊ぶって、こんなことかもしれませんね。

 よく遊び、よく遊び…ちょっと勉強!? いやいや、よく学び!のぞみの「学び」には、机上の勉強だけでなく、そういった自然の勉強、小さい子ども達の世話を通して、人間の勉強(社会性の勉強といえるでしょうか)…色んな学びがあるのです。これから卒園児が増えて、代々そんな関係ができてくるといいなと思います。


【お知らせ・お願い】
◎水遊びについてです。来週9月1日(金)まで、水遊びを行いますので、準備をお願いします9月4日(月)からは、まだ暑いので散歩後、シャワーで汗を流します。水着は不要ですが、着替え一式とタオルを水泳バックに入れて、引き続き持たせてください。よろしくお願いします。

◎次回のセミナーは、9月2日(土)午前9時からです。お便りにもありますが、現役の小学校教諭の方を招き、「学校での先生との付き合い方」をテーマに皆さんで話し合ってみたいと思います。ご参加、お待ちしています。

【今週の元気もん】
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あ、もう彼岸花 暑いけれど、秋の足音が近づいてきてるね・・・

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いやいや真っ盛りのだいげん 「履きたくない~」ってところかな

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ともや&まひろ まるでお見合いね 仲人さんまできましたよ

【今週の人気メニュー】
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れんこんボール オクラと海苔の三杯酢 ささみときゅうりの梅肉和え マイタケのみそ汁

給食の先生より
「レンコンはすりおろすともちもちの食感に!」

散歩からの帰り道、給食室の換気扇から漂ういい香り・・・
「いいにおい」「おなか空いた」「今日は揚げ物じゃ

8月7日(月)、「七夕会」を行いました。のぞみでは旧暦に行います。各家庭で書いてきてもらった短冊や、班ごとの制作などをクラスごとの笹に飾り付けます。予定では、ここでもクラス競争として、「飾りの制作競争」を行う予定でしたが、休みが多かったため、競争だけは日を改めて行うことにしました。

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《ちあき&ゆずなの号令で始まりました!大きい声が出てたよ!》 

制作競争は各クラス班ごとに「輪つなぎ」「しずくつなぎ」「三角つなぎ」「四角つなぎ」と担当決めし、最後に4種類を合わせた長さを競うものです。「今日は競争の本番じゃないと?」特にひまわりは、前回のリレーで負けを喫したので、今回の制作は負けんぞ!と練習を重ねていたので、ちょっと拍子抜け。一回限りの練習試合では、折り紙数枚分の差で勝ち、そのまま良い調子で勝ちたかったのに…。しかし、延期された分、空き時間を見つけては練習して、腕が落ちないように(?)していたようです。


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一方、なずなももちろん負けたくはありません。なずなは前々回のカエル競争で、聞く態度を褒められたので、今回そこも頑張ろうと、名付けて「げろげろ作戦」。靴脱ぎ競争で「一発反則」の経験もあり、スタート前と終了後は手をカエルのようにパーで上げておく、「触ってないよ」のポーズです。「げろげろ」という言葉も反射的に出てしまいますが…。

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制作はやはり手先の発達によるところが大きいので、やはり2歳児さん、年少さんくらいまではなかなか上手くできません。両クラスとも、「班の大きい子が小さい子に教える」を“頑張ること”として、練習からよく声掛けしていました。「チビは怒って言ったら、余計言うこときかん」、普段の競争で重々わきまえている大きい子達。自分のものも作りながら、小さい子にも“優しく”教える、なかなか大変なことなのです。「3分間」という制限時間内で必死に頑張ります。

 

さて、二日遅れでやっと迎えた本番。両クラス、真剣な表情です。「よ~い、ドン…と言ったら」というお約束もあり、始まりました!

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《さあ~どっちだろう・・・》

結果、折り紙数枚の差で…なずな組の勝利!…ひまわり組、本当に悔しい表情…!なずなは「恐竜グループ」の、そうま・みさと・ゆうまが、少ない人数でしずくつなぎを量産!特に頑張ったということで、キラキラお星さまをもらいました。

ひまわり組では、こたろうが練習中からおとはに、「おと、ここにのりばつけるとよ…そうそう上手!」普段は「なんばしよっとか~、ばちかぶる!」と、5歳とは思えない熊本弁で厳しく叱っているこたろうですが、とても優しく教えていたので、お星さまが贈られました。

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さて、今回の競争、実は“裏の”頑張ることがあったのです。ここ最近の競争で、なずなの子の一部が勝った際、ひまわりの子達に「ざま~みろ!」とわざわざ言いに行き、悔しくてひまわりでは泣く子も…。すぐに“ひまわり決起団”がなずなに抗議へ!「なんでそんなこと言うと!」「もう遊ばん!」と集中攻撃を受け、あやめが泣く…という事件もありました。あやめはその後からは、絶対に「ざま~みろ!」等とは言わなくなりました。

 

勝って喜びの余り、相手をけなすようなことを言ってみたり、負けて悔しくて、「次は負けろ!」なんて言ってみたり…。しかし、「やった」とか「悔しい」と“思うこと”は悪いことではないと思います。そういう気持ちが次のやる気へとつながっていくと思います。また、それを相手に“言うこと”も、悪いことではないのではないか、「そんなこと言ったらだめ!」と教えるのは、ちょっと違うのではないか…。制止すれば陰でコソコソ、果ては本音と建て前を使い分ける、そんなことになるのでは…。

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★ひまわり組さん★

相手に言えば責められたり、遊んでくれずに辛い思いをする、結局、自分に跳ね返ってくるものなんだな…と痛い目に遭うことは大事なことだと思います。言われたり言ったりしながら、相手はこんな気持ちなんだなと、相手の立場になって考える、心も柔軟な幼児期に、そんな経験をたくさんすることは必要なことだと思います。

 

あやめの事件の後も、そんなやり取りが何回かあり、そのため今回の競争の結果が出た後、子ども達はどんな反応を示すのか…、こっそり観察していたのでした。ひまわりの子達は、「勝ったなずなに拍手!」と言われて、渋々している子、ブスっとしてしない子…色々でしたが、特に文句は出ません。なずなの子も、特に浮かれている時が危ない!と見ていたのですが、同じクラスの子に「やったね!」と声を掛けていましたが、ひまわりに対して何か言うことはありませんでした。

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 ★なずな組さん★

少しずつ分かってきたのかな…。競争をさせることも、あくまで子ども達の人格形成の手段の一つで行っていること。色んなゴタゴタが出てきますが、ピンチはチャンス!どういう風に導けばいいのか、常々考えなければ!気が抜けません!

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★たんぽぽ組さん★

【お知らせ・お願い】
◎最近、特にたんぽぽ組で下痢がはやっています。手洗い・うがいはもちろんのこと、生活リズムにも留意しましょう。また、油物は下痢が長引きますので、控えた方が良いようです。

◎お盆休み、皆さんそれぞれに過ごされたと思います。子ども達からもたくさんお話を聞きました。お菓子等、お土産もありがとうございました。子ども達も喜んで食べていました!

【今週の元気もん】
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ひまわり組の短冊は・・・みんなひまわりになっちゃった 

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「何これちょっと近い」 「これなんだ~ 七夕もまだ??来年はきっと・・・

【今週の人気〇〇】
今週はお盆休みがあったので・・・人気おやつの紹介です
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給食の先生特製、かぼちゃチップス お砂糖のように甘い 自然の甘さ

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下痢気味多したんぽぽ組さんは、給食の先生が「油物は避けた方がいいでしょうね」と、わざわざ『かぼちゃの煮物』に急きょ、変更してくれました少人数ならではのはからいです
たいちもパクリあっという間にごちそうさま

以前のブログで、「早寝・早起き・朝ご飯」など、基本的生活習慣の重要性について書きましたが、今回はその「質」についてです。“朝ご飯”というのだから、とにかく食べさせればいい、時間がまちまちでも、家族がそろわなくとも、テレビを見ながらでも、菓子パン1個でも…とにかく「食べさせている」のだからそれでいい!…と思いますか?

 

絵本の時間やのぞみの会、のぞみでは座って話を聞くなど、子ども達が集中する時間が多くあります。それは小学校の練習という側面もあります。のぞみでは散歩中にも絵本を読みます。虫や葉っぱ、絵本以外の誘惑が多い環境の中、そんな環境だからこそ、子ども達の集中力の差がはっきりと表れます。もともと子どもの集中力は短いですが、これも訓練、日々の積み重ねで少しずつ座ったり、じっと話を聞けるようになっていきます。

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≪皆、真剣!≫

しかし、回数をいかに重ねても、どうしても集中できない子がいます。そういった子は、絵本の時だけでなく、生活のあらゆる場面でも、しなければならないことがあっても、他に興味が行って動作が止まり、つまり、注意力散漫になり、他の子に対して遅れがちになることも多いです。

色んなことに興味があり、自分の興味のあることに集中することは悪いことだとは言えませんが、これから小学校、中学校…いずれ社会に出ていくためには、人と関わっていくのですから、他人と協調したり、我慢したりすることは必要になってきます。個人差もあるだろうとは思いますが、集中力など、そういった力は大人が作る環境の影響も大きいのではないか…、子ども達を見ているとそう感じることがあります。


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一つに、「テレビを見ながら食事する」。子どもは大人とは違い、たくさんのことをいっぺんにはできません。食事とテレビ、どちらに興味が行くか。テレビは何もしなくても一方的に、それも色や光、興味を引きつけるようなものが目まぐるしく流れてくる、受動的なものです。しかし、食事は食べようとしなければ食べられない能動的なものです。やはりテレビに集中してしまうのは当たり前のことです。「ながら食べ」では時間もかかりますし、それによって他の時間も奪われてしまう、出発の時間も迫り「早くしなさい!」と、子どもを急かさなければならなくなる、怒られて登園した子は、園でもそれを引きずり、どんな活動でも意欲的になれない…。のぞみでは班活動を行っているので、それは如実に表れ、友達とのトラブルにも発展してしまい…。

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 ≪絵本の面白い場面では、思わず顔を見合わせて・・・≫

そもそも、食事の時間はどんな時間なのか。忙しい中でも、親が準備してくれたご飯を食べる、子どもにとっては親からの愛情を確認できる場でもあるのではないかと。テレビ相手ではなく、親子で少しでも会話を交わせられたら、親は「今日は元気あるな」「何だか調子悪いのかな」子どもの様子も分かりますし、子どもは短い時間でも親が自分に向き合ってくれた、自分の存在感を確認できます。テレビを相手にさせていてはもったいない時間なのでなはいかと。

松田道雄さん(※注)著 [育児の百科」にも、『食事は子どもにとって生きる楽しみのひとつである。楽しく食べさせることを常にかんがえる。』『子どもにテレビをみながら食事をするくせをつけたくない。きょうは母親が自分のために何をつくってくれたかに関心がなくなる。母親も食事にまつわる過去の楽しい思い出をはなす機会をうしなう。』とあります。
※注 松田道雄氏 (1908-1998) 小児科医師育児評論家歴史家
    『育児の百科』は、1967年に出版されたベストセラーにもなった代表作です。
    のぞみでは職員研修で勉強したり、保育に関して参考にしている書籍です。

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「子どもがテレビを見たいとうるさいので…」最初に子どもにテレビの存在を教えたのは大人です。子どものせいにして、大人が我慢できないのでは…。「ニュースを見ないと…」子どもが起きる前、ご飯が終わってからでも見られます。幼児期の食習慣は、体だけでなく心も育んでいきます。テレビで心が育めるか、よく言われる“自己肯定感”とやらが育つのか…。子どもの未来の明暗を分けるのは、大人なのではないか。

子どもの人格形成、果ては社会性にまで大いに影響のある食習慣。思い当たる節のある方は、再度見直してみませんか?

【お知らせ・お願い】
◎お盆休みのご協力ありがとうございました。体調を崩さないようにお過ごしください。

土曜保育利用の方へ 金曜日に布団以外の荷物は全部お返ししますが、土曜登園時には、帽子・着替え一式を必ず持たせてください

【今週の元気もん】
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お、こうへい、力強い このどや顔

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お~い、いおりは大丈夫か~ 

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「バナナグループ集まりました」 バナナになりきってるのです

【今週の人気メニュー】
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イワシのフライ キャベツとツナのサラダ 五目煮豆 オクラとそうめんのすまし汁

給食の先生達の力作七夕の行事食です。お汁はまるで天の川🌠
そして、その日のおやつは・・・
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七夕オレンジヨーグルト 作るのに時間がかかったろうな・・・食べるの3分



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