のぞみの丘保育園 ブログ

のぞみの丘保育園は益城町北部、広安小学校北側の竹林の中にある45人の認可保育所です。 就学前に豊かな人間性の根っこが形づくられます。本園では特に日々の屋外活動を通して心の強さづくり、豊かな心、そしてかしこい子どもづくりを目指します。

2017年09月

最近ののぞみではクラス競争が白熱化、その結果、クラスの団結は高まったものの、職員会議で「クラス全体の取り組みばかりで、班での活動はできているのか?班活動がおろそかになると、一人一人の成長は望めないのではないか」という議論がなされました。そこで今回はひまわり・なずな組の班での活動の新たな試みを紹介したいと思います。

 ひまわり組では自分たちで給食の準備をする!という活動が先週からスタートしました!二つの仕事に班で取り組んでいます。

 一つ目は机運び。四人で一台の机を決まった場所まで移動させるですが、これがなかなか難しい!まず、大きい子が「机くらい簡単に持てるよ」と張り切って、片方を持ち上げると…小さい子の方が「ガタン!」上手くいきません。すると、こたろう班長の班は「せーの!」と声かけ、小さい子もそれに合わせて持ち上げることができました!それを見ていた他の班も「せーの!で持ち上げ作戦」を真似していきます。

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《同じ班の中でも年齢もさまざま、性格もそれぞれ、それがまたドラマを生む!
そして体格差!わっさんは一家の父ちゃんに見えるな~
 二つ目は給食の配膳。これは班長さんと副班長さんが担当します。給食室に二人揃って行き「大きい子が○人、小さい子が○人です」と伝え、給食をもらって班員さんに配膳します。先日、「まだ給食取りに行けん…」と、わたるが困った顔。見てみると相方の副班長、ゆいが手洗いに並んでいます。わたるは早く給食を取りに行こうとトイレ・手洗いをササッと済ませていたのですが…「明日はもうちょっと早くしてよ」と言ったわたる。自分だけ良くても上手くいかないことを体感できたかな?
 

 なずな組では帰りの用意を班ごとに取り組んでいます。ストップウォッチを「タイマーくん」と名付け、毎日がなずな組とタイマーくんの勝負です。タイマーくんが決まった時間を知らせピピッと鳴る前にどの班も帰りの用意を済ませ、カバンマークを貼ることが目標です。はじめは自分が終わったら「もう終わった!」と言いに来て、さっさと自分の場所のおつとめを始める子が多数。しかし、それでは同じ班の小さい子や準備に手間取っている子が間に合わず、その班はタイマーくんとの勝負は負け…「〇〇のせいで間に合わんかったたい」という声も聞こえて来ました。
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 《牛乳が苦手なしょうたろうをお手伝いしている班長のみさと。ほら、あとちょっとよ。と優しい声かけ!》

 すると、あやめの班は考え、時間のかかる、かんなやちひろをちょこっとお手伝い。副班長のりひとにも「ちょっとりひとも手伝って!」と応援要請。最近では、さらにスムーズにするために自分たちで考え、帰りの用意の前の手洗いからあやめとかんなは一緒に手洗い場に行っています。
 また、かなの班はゆうま・すみれ・かんたという元気もんの揃った班で、班編成当初はトラブルが絶えず「マットを誰が運ぶか」と、もめて、隣に座ればちょっかいの出し合い…といった具合だったのですが、数週間同じ班で過ごしてみて最近は何だか仲良し…?面白いことがあると4人でゲラゲラと笑いあったり、手洗いから戻ってこないゆうまを3人でニコニコして迎えに行ったり、帰りの用意ではかな班長の「かなについて来て!」という頼もしい言葉にみんなついて行っていました。4人の歯車が少しずつ合い始めたようです!

 

 給食準備も帰りの用意も、大人がしてあげれば数分で済むことですが…あえてそれを子どもたちに、班に取り組ませています。時間はかかるし、トラブルは起きる。でも、そのトラブルが起きるからこそどうやったら上手くいくかという工夫が生まれ(保育園レベルでは保育者が一緒になって考え)、友達と協力したことで上手くいく体験をしていく。こんな班活動を通して「友達と手を繋ぐっていいことだな、一緒に頑張ると得をするんだな」ということを体験から子どもたちに教えていくことが最大の目的です。

(文責:高森)

【お知らせ・お願い】
◎涼しくなってきましたので、シャワー用のタオル・日よけ用の長袖は必要ありません。
◎朝と日中の気温差がありますので、衣服は調整がしやすいものをお願いします。(今の時期は長袖と半袖)
◎毎月の園だよりでもお知らせしているように、土曜日は保護者が就労の場合の保育です。土曜日に限らず、平日でもお仕事がお休みのときは、親子の時間を大切にされてください。
◎年長さんは就学に向けて、昼寝の時間を徐々に短くしていきたいと思います。
【今週の元気もん】
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落花生の絵本を読みました!「らっかせいってあのパパがビール飲むときに食べてるあれのこと?土の中にできるんだ!」散歩途中の畑で栽培されている落花生。実際に見せて、さらに絵本を使って…子どもたちの知識をぐんと広げます!
「りほ先生もビール飲むとき食べよるど?」と聞いている、わたる…DSCN8001
 大きい子との手繋ぎにも随分慣れてきたこうへい。りょうは鼻の方が気になる?いえいえ、歩くペースをこうへいに合わせてやり、優しくリードしていますよ!DSCN8040
この日のおやつはスイートポテト♪写真手前に写っているのがそれ!輪切りの焼き芋の上に絞ったスイートポテトがちょこんとのったオシャレなおやつ♪ゆずちゃんカフェ気分??
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ゆい、ゴールに向かって、ひた走る!坂道ダッシュも慣れたもんよ!

【今週の人気メニュー】 
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麻婆豆腐 もやしとワカメのナムル バンサンスー トマトとレタスのスープ
麻婆豆腐に入っている緑のものはなんでしょう?
「小松菜?ねぎ?」「正解はニラ!ニラの旬は春ですが、ニラは体をポカポカ温めてくれる野菜です。少しずつ涼しくなってきたので使ってみました!」と、給食の先生より。

それから「これ美味しかったです!」と検食をした啓先生からのお墨付きをもらったのは…トマトとレタスのスープ!子どもたちは「今日は味噌汁じゃないねえ〜!」と早速味わっていましたよ!

 


今回は、たんぽぽ組特集!最近のたんぽぽ組の様子はこんな風です。

現在11名の個性派ぞろいのたんぽぽ組。
 1歳になったばかりの0歳児さんは皆、歩くのも上達し、散歩車で出かけた先で散歩の練習!途中、気になるもの・気になる人があれば、遠慮なく凝視します。見るもの触れるもの、興味津々の様子です。
 もうすぐ2歳になる1歳児さんは大きい子達に交じって、力強い足取りで散歩に出かけます。時折、「きつい」「兄ちゃんたちが怖い(?)」泣くこともありますが、励まされながら完歩します!雨の日だって一人前にカッパを着て歩きます。大きい子のクラス競争にも、“訳が分からないまま”参加しています。「右よし、左よし…」引っ張られていきますが、そんな大きい子達の姿を見ながら、見よう見まね、色んなことを体で学んでいくのでしょうね。

 

 1歳を過ぎると著しい身体的な成長と、駄々をこねたり反抗したりと、心の成長も見られるようになってきます。たんぽぽ組で一番年上のだいげんは、いやいやを言い出したら、いつまでもしつこく駄々をこねる姿がよく見られます。大きいクラスでも、「あ、だいげんがテラスに出て泣いてる!」(正しくは、泣いてテラスに出されている、ですが…。)

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≪最近イヤイヤ絶好調のいおり、優しいちひろ兄ちゃんは心配顔…≫

松田道雄さん著『育児の百科』にも、「こどものだだこね」について、「自分の思い通りにならないと、地団駄を踏んだり、床にころがって手足をふり動かして泣く。人間は激しい感情にとらわれると、手や足を思いっきり動かして、心の高ぶりを体の運動エネルギーとして発散する。手足をもっと自由に動かすには、寝転んで仰向けになったほうがいい。(中略)それはきわめて自然な表現方法である。」とあります。

 

この時期の幼児は、自分の気持ちをうまく言葉で表現できませんし、我慢するなど感情のコントロールもまだできません。不快・不満という感情をそのまま体で表現するしかないのですね。特に、「眠たい時」「疲れている時」「大人が自分を見てくれているのか、愛情確認したい時」等に、より強く大人に訴えることが多いようです。こういう現象も科学的な見方をすると、ちょっと冷静に受け止めることができるような気がしませんか…?

 
では、実際に子どもが「いやいや」した時、大人はどんな対応をするとよいのか?

たんぽぽ組では以下のような対応をしています。

 ★「10数える間に泣き止むよ!」と声掛け。(10秒数える間に泣き止むというルールを決める)

 ★泣き止まない場合は、別の場所に移動させて、クールダウンさせる。(だいげんの“テラス”のように…)泣き止むことができたら、しっかり褒めて話をしたり、なぜ泣いたか聞く。だいげんのように1歳児くらいになると、理解力もついてきて、言葉も出るようになるので、「○○したい!」「せんせーが怒った!」と言います。

 ★0歳児は、泣き止むことができたら、褒めてギューと抱きしめます。

まず最初のポイントは「泣き止ませる」「泣き止むのを待つ」という点です。
泣いている時はパニックになっていて、何を言っても耳には入らないので、泣き止んでから褒める(評価する)ことが大事です。「不満」「不快」が、最後には褒められることで「満足」「快」に変化するのですね。気持ちが切り替えられたら、大人の言葉もスッと入ります。

そして、最大のポイントは子どもの言いなりにならないことです!
1歳を過ぎた頃の最初が肝心!年齢が上がるにつれて子どもの要求はどんどん高くなってきます。「親はここまでは許してくれる、さらに要求を聞いてもらうには、もっと暴れたら、泣けば…」子どもは天使、しかし、思った以上に“したたか”“悪魔”の面もあるのです…。

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≪おもちゃを取り合う双子ちゃん…二人とも負けず嫌い!泣き顔もそっくり!!≫

 松田さんの本にはこのように書いてあります。

「母親はそれを自分への要求であると思い、それほどまでするならと、その願いをかなえてやる。公衆の面前でやられると、母親は格好が悪いので、かんたんに屈服する。それは子どもにしてみると、思い切り怒りを表現すれば、なんでも自分の思い通りになると教えられたようなものだ。」とあります。


いやいや期は手を焼くことが多いので、「なんでうちの子はこんなに言うこと聞かないの…」と悩む親も多いですが、これは自我が芽生えてきた証であり、発達面からみると順調な成長を遂げているということで、逆に喜ばしいことなのですね。「出た、いやいや期!さあ~どんと来い!」とポジティブに受け止め、(決して簡単に子どもの要求に屈することなく…)それを乗り越えた後に待っている成長した姿を楽しみにして、親と保育者が一緒になってその成長を喜び、子どもとの一日一日を大切に過ごしていきましょう!

 (文責:小田原・倉田)

【お知らせ・お願い】
◎公益財団法人パブリックリソース財団より「AED」を寄付していただきました。ありがとうございます。昨日、職員でAEDを使用した心肺蘇生法講習を受け、玄関に設置しました。
◎大阪マーガレットライオンズクラブより防災に関する紙芝居をいただきました。月一回行っている避難訓練で子どもたちに読み聞かせをする予定です。ありがとうございます。
◎10月のセミナーは10月7日(土)9時~です。内容は後日お伝えします。

【今週の元気もん】
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合同保育での様子…兄ちゃんたちに囲まれて、元気にはーいと返事ができた、あみ🎵
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ひまわりさんは、机を班で運ぶ練習中…みんなで息を合わせないとうまく運べません。
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コタロー先生になって「次の動物はなーんでしょ?ヒントは…」「わかる人!はい!そうま!」
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たいち、なげまーす!みんなで雑巾の行方を見守ります…入ったかな??
【今週の人気メニュー】 
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秋刀魚の蒲焼   人参ともやしのごまみそサラダ 高野豆腐の煮物 切り干し大根の味噌汁
今からが旬の秋刀魚!

給食の先生より「サンマはアゴと尾の付け根が黄色いものを選ぶと美味しいです!」
「へ〜!お買い物の時、ママに言わなん!」 

毎週行っている職員研修。今年度は「集団作り」「芸術」「体育」「食育」等、各分野担当を決めて、職員同士で学習しあっています。先日、給食の松本先生担当で「基本的な食育の進め方」についての研修がありました。

 

その中で、分かっていたようできちんと理解していなかったという点がいくつかあったので、紹介します。

まず食育の実践について。子ども達に「良い食べかたをすれば元気で健康的に過ごせる」という仕組みを、まず知らせることが大事、とのこと。―ここでのポイントは、良い「食べもの」ではなくて「食べかた」ということです
体に良いとされる「食べもの」の知識はもちろん必要ですが、それだけを知っていても正しい食生活を営めるようにはならない、その「食べかた」も大事だということです。「食べかた」とは具体的に、「何を」「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」食べるのか、ということなのだそうです。栄養のある食事でも、朝・夜遅くとか、家族そろわず一人でとか、体は大きくなっても、果たしてそれで心が育つのか?食事は心を育てる場でもあるのです。

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 ≪ムシャムシャ・・・食べることも一生懸命!≫

また、ご飯や汁、複数のおかずがあっても、どれか好きなものだけを食べてしまう「ばっかり食べ」が増えてきている、とのこと。これは、脂濃いものや塩分の強いもののとりすぎにつながったり、おかずが好きな子は、おかずを先に食べてしまい、その後、ご飯を食べない場合が多い、とのこと。のぞみでも給食で見かける光景です。そういう子はやはり、味の濃いものが好きな傾向にあり、好き嫌いも多いように感じます。

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 ≪この嬉しそうな表情!お弁当は愛情の塊❤≫

そのため、ご飯、おかず、汁、おかず、ご飯…というように、色んなものを少しずつ交互に食べる「ジグザグ食べ(仲良し食べ)をしよう!」と、声掛けしています。この、「交互に食べて口の中で混ぜ合わせる食べかた」は、日本人独特の食べ方だそうです。味の偏りによる偏食を防ぎ、栄養バランスも良くなる利点があるとのこと。世界的に健康的だと和食がブームですが、食べ物だけでなく、食べかたにも健康につながるものがあったのですね。知らず知らずのうちにそういった食べかたをしていましたが、意味が分かると、子どもにもしっかり伝えていかなければならない伝統なんだと改めて感じます。
また、「早食い」の子も見かけますが、将来肥満につながったり、これも良くはありません。「よく噛むよ!」と声掛けしていますが、一日三食、これも習慣なので、ご家庭でも気にかけてもらいたいなと思います。

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≪夏のおやつには、給食の先生特製「水ようかん」もありました!涼を感じます・・・!≫

また、調理の過程を知らない子どもが増えてきている、とのこと。子どもも塾や習い事で忙しく、親が料理を作る光景を見る機会がない、まして一緒に作る機会がない…。親も忙しければ、調理の要らない惣菜や、冷凍食品など“チン”するだけの食事も増えてきている…。物質的に豊かになっているはずが、なんだか寂しい食事の風景です。

ここで、じっちゃん先生から、「親の料理の手伝いをしたり、親と一緒に料理をすることは、成長にとってどんな意味合いがあると思う?」と問いが。食べ物の大切さを伝える?親子のコミュニケーション?…「え!」と感じた答えは『非行防止』

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 ≪しゅん、お弁当つけてどこ行くの🎵≫

一緒に料理をする等、一緒に協力して何かしたり、一緒に苦労して何かを成し遂げたり…親が下手くそでも一生懸命考えて自分のためにしてくれたという思い出は、成長とともに周りからの悪いことを含め、色んな誘惑が押し寄せてくる際に、フッとそんな思い出が頭をよぎり、歯止め・ブレーキになってくれるのではないか、と。また、「仲間」も同じようにブレーキの役割なってくれます。 

「旅行など色んな所に連れて行ってあげたのに、何で言うこときかないの?何で勉強しないの?」人に従うこと、勉強すること等…それはやはり苦しいこと、我慢が必要なことなのですが、親がそれを教えないどころか、外にはこんな楽しいことがあると「誘惑」を教えてしまっているのではないか。愛情は「〇〇に連れて行った」「〇〇を買ってやった」お金を使えばいいものではなく、親が一生懸命“頭”を使い、共に何かすることなのではないか、と。

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休み明け、「〇〇に行った」「〇〇買った」とか、子ども達はよく話してくれますが、休み前に「お休みは何したい?」と聞くと、「パパとママと公園に行きたい!」「一緒に自転車に乗る練習したい!」「一緒に散歩して虫つかまえたい!」・・・子どもの願いは思った以上に素朴なのです

【お知らせ・お願い】
◎来週からプールバックは必要ありません。タオル、着替えは持たせてください。よろしくお願いします。

【今週の元気もん】

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靴脱ぎで失敗したかず・・・失意のどん底 そこに天使が現れた・・・

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かまきりが・・・ 「右よし、左よし・・・、ちゃんとせんとこぎゃんなるとばい」 ひゃ~~

【今週の人気メニュー】
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牛肉とごぼうの柳川風 ブロッコリーのごま和え もずくときゅうりの酢の物 豆腐とわかめの味噌汁

給食の先生より
「もずくやわかめは海藻。海藻を食べると風邪を引きにくくなります」
今からたくさん食べんとね

 

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