のぞみの丘保育園 ブログ

のぞみの丘保育園は益城町北部、広安小学校北側の竹林の中にある45人の認可保育所です。 就学前に豊かな人間性の根っこが形づくられます。本園では特に日々の屋外活動を通して心の強さづくり、豊かな心、そしてかしこい子どもづくりを目指します。

2019年12月

なずな組では、給食準備でストップ・せっけん・台拭きの3つ係を班で取り組んでいます。班は4つあるので、班替えをしたら係の取り合い、つまり、1つの班は係ができないことになりますが、上手くいってないな…と思えば、「私達の班が代わります!」宣言をしても可、としています。これはわざとトラブルが起きるようにしているためですが、今年のなずな組の子達は、要領やチームワークが良いのか順調で、宣言がなかなか出ません。

 

担任は「面白くないな…」と思っていたのですが、待ってました、今月やっとトラブル発生!班長になったこはな(年中)は、班員にかんな(年中)、こうせい(2歳児)、さちか(1歳児)を選びました。小さい子が二人、さらに年長不在、更に係も難易度の高いストップ係をゲット!係に、小さい子のお世話、給食も班で取りに行かなければならず…大丈夫かなと思っていたのですが、案の定、ピンクメダルや残念メダルが続き…。(係の出来具合によって、メダルの色で評価しています。金・銀・ピンク・残念の順。)

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≪おれもストップ係してるんだ~(どや顔)≫
 

そこで、係が取れなかったちあき(年長)の班が、とうとう「代わります」宣言!こはな達は悔しいけれど、何も言い返せません。そこで、年長のすみれが、「もう一度だけチャンスを下さいとお願いしたら?」とアドバイス。こはながちあきに懇願…しかし、ここはシビアに「じゃあ、続けてキラキラメダル(金か銀)を取れたら」と条件を付けたちあき班。

 

「じゃあ、明日は絶対キラキラを取らないと、次はないということだね、明日は大事な日だ!」と、迎えた当日。こはな班も「よし!」と気合が入っていましたが、もっと気合の入っていた人達が…。なんと、他の班のすみれやかんた(年中)、りこ(年長)、すみれに指示されたてんま(年長)まで、「こうせいのお世話は大丈夫?」「ちょっと見といてやるけん!」と、メダルが取れるように手伝ったのでした。おかげでこはな班は金メダルゲット!思わぬ子ども達の働きにこちらもビックリ、「こはな達、よかったね!」

 

…と祝福ムードの中、全然違う表情の子が…。ちあき班のかずま(年中)は「でも、下手くそな時もあったし…」と、ぶつぶつ不満を。ちあきにも聞くと、「本当は悔しい」と。そのため、夕方ののぞみの会でちあきに意見を言わせると、「今まで手伝ってなかったのに、代わりますって言ったら皆が手伝ったのはおかしい!」と、手伝った班への不満だったのです。何も言えない他の子達…意地悪な担任が「ねえ、こはなは他の班に手伝ってってお願いした?勝手に手伝いしてきたんじゃない?」と耳打ち。それを受けて、「私たちは自分達だけで頑張ろうとしたもん!」と、反論します。

 

すると皆???な雰囲気…「手伝いするのは良いことなの?悪いことなの?」という問題が浮かび上がりました。「悪いことじゃない、良いことなはず…」う~ん…と悩む子ども達。その時ちあきが、「手伝いしすぎるのは良くない」と。「んっ!?」ちょっと分かってきた様子の子ども達。「じゃあ、例えば小さい子の帰りの準備は?大きい子が全部してあげてる?」「それはダメ、そうすると小さい子が何にもできなくなるもん!」「じゃあ、それと一緒だね、こはな達に上手になってもらうために、気になるけど手伝わずに見守るってみる?」

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≪じゃんけんぽ~ん!「わたしも色々できるようになったのよ~」(どや顔)≫ 

「手伝いすぎると良くない」これは日々の経験から出た発言です。帰りの準備を班で毎日取り組みますが、最初は特に1歳児は、大きい子が手伝うことが多いです。しかし、毎日繰り返していくことで、小さい子も少しずつできることが増えていきます。その時期には、「小さい子にもできることはさせていく」ということを“がんばること”として取り組みます。すると、いつの間にか大きい子の声掛けなしに、小さい子も自分で動くようになっていくのです。そこで大きい子は、世話が楽になったと実感。時間はかかるけれども、小さい子にもさせないと後々一人で何もできなくなる、という体験があったのでした。

 

これは、子育てにおいても大切なことですよね。子どもの嫌々がひどいから、大人がした方が早いから…今のこの瞬間のゴタゴタに対処できればいい。また、大人が子どもの要求に対して何でもしてあげることが愛情だといって、大人が何でもしてあげる。それは果たして本当に子どものためになっているのか?今だけでなくもっと長い目で見て、将来自立できるように、「世話をしすぎないこと」が大切なんですね。


 

さて、「お手伝い無しで、キラキラメダルをとる」と確認して迎えた運命の二日目…。他の班の子はチラチラ気にしながらも、約束通り手も口も出しませんでした。そして、こはなとかんなは急いで自分の準備、さちかとこうせいのお世話も手分けして…なんと結果は金メダル!途中、それに気づいたかんたが、「ねえ先生、こはな達金メダルだよね!」と、コソコソ嬉しそうに耳打ちしてきました。また、この結果を受けてかずまも納得!こはな班に笑顔で大きな拍手をおくっていたのでした!

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≪力強く「ストッ~プ!」しっかり見て、タイミングもばちっり!≫
 

今年も残すところわずかですが、この一年を振り返れば、こんな風に子ども達に学ぶことがたくさんありました。来年もきっとたくさんの騒動を巻き起こしてくれることを期待して…!保護者の皆様には、保育に対するご理解、ご協力、いつもありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願い致します。

(文責:倉田)

【お知らせ・お願い】
◎1月からは、年長さんはお昼寝はありませんので、布団とパジャマは不要です。

◎長期休暇に入ります。お休みでも、早寝・早起きなど、基本的生活習慣は崩さないように心がけましょう。また、年明けに元気な登園を待っています。

◎次回のセミナーは1月11日(土)9時からです。

【今週の人気メニュー】
今週は、やっぱりお雑煮

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よいしょ~「何ができるんだろう~」はるくは人生初の餅つき

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「おいち~」たくともゆうたも人生初のお雑煮

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お雑煮の後は、セレクト餅大人気で長蛇の列「オレ、三回目」


12月14日(土)のぞみセミナーが開かれました。今回のテーマは、子どもと食習慣、その中でも“食事の味付け”について、でした。園では、うす味を基本としていますが、その理由を共に考え、知識を深めていけたらという思いで、取り上げました。

まずは、家庭での食事の味付けについて困っていること・気を付けていることをグループで話し合ってもらいました。

・調理の時、子どもの分は先に取り分け、大人だけ、味をつける

・調味料(醤油・マヨネーズなど)は子どもにかけさせない(量が多くなるため)

・蒸し料理にすると、素材の味が濃くなり美味しく食べられる

・味付けをなるべくせず、昆布だしの味を効かせるようにする

・スープや汁物は子ども用は薄めて食べさせる

・市販の惣菜をなるべく食べないようにする

・家族も子どもに合わせてなるべく薄味で食べるようにしている

・日によって、味の濃さが変わってしまう

・だしをとるのが難しい

皆さん、子どもたちにとってはうす味が良い、ということで色々な工夫をされていることが分かりました。
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 今回はここで、味覚に関するテレビを視聴しました。塩分や糖分のとりすぎは、うま味の感覚を衰えさせ、過食へと繋がる。塩分・糖分・脂肪分の高い食べ物は、脳内の快楽物質を増加させるため、依存性があり、一度口にすると何度も食べたくなる傾向がある、との研究結果があるそうです。正しい味覚に近づくための、手作りのだし汁も紹介されました。

 

のぞみの丘保育園の食事は「うす味」だと、保護者・保育士の間でも認識されていますが、調理担当の松本先生は、実はうす味にしている、という感覚ではないそうです。というのも、先生自身の生い立ちを振り返ると、家庭の食事でこれといってこだわりはなかったそうですが、唯一の特徴は「3食ほぼ手作り・外食がほとんどなし」だったこと。

外食といえば、塩分・糖分・脂肪分がどうしても高くなりがち…そう考えると、質素だけれども手作りの食事は、実は正しい味覚=うす味への近道、のぞみの味付けに繋がる部分があります。
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 では、どうしたら「うす味」にできるのでしょうか?ポイントは…
1.出汁を効かせる
2.外食をしすぎない
3.味付けの工夫(例:マヨネーズにはヨーグルトなどの酸味を足す、香味野菜を活用など)と教えてもらいました。

 60日間の入院生活を経験した代表からは、病院食を食べ続けた結果、入院前大好きだった濃い味の唐揚げを食べたところ、一切れでしょっぱく感じて、それ以上は食べられなかったとの話がありました。
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《バイキングの日、香りのよいカリフラワーのにんにく炒め。うす味でも人気でした!》

代表のように強制的にうす味を続ければ、こんな変化もあるかもしれませんが、味覚と脳はつながっており、一度濃い味に慣れてしまうとなかなかやめられない…やめられたとしても、リバウンドの危険も考えられます。依存性がある濃い味を一切断ち切るのは、日常の生活ではなかなか難しいのです。
 しかし、今回の学習では子どもたちの舌を守るには、私たち大人が正しい知識を持ち、うす味を意識していくことが大切だと分かりました。たった一人では難しいことですが、周りの人(家族や保護者同士)で励まし合いながら、子どもたちの味覚を守っていければいいな、と思います。
(文責:高森)
【お知らせ・お願い】
◎感染症が流行しやすい時期です。手洗いを心がけて、人混みの多い場所は避け、予防に努めましょう。
【今週の元気もん】
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この大きなイチゴは…
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かずまのおじいちゃんからいただきました!たくさんの立派な★ゆうべに イチゴ★ありがとうございました!
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カメラ目線の新人みなとです!どこかで見たような顔だが…
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歩けるようになったよ!散歩車・卒業目指して、がんばるぞーっ!!
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ハイハイが上手になりました!!安永神社でスイスイ進んだよ♪

【今週の人気メニュー~弁当特集~】
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いつも愛情たっぷり弁当ありがとう!


  11月29日(金)霜月遠足に行きました。この日は一ヶ月にわたって行なわれていた保育参観の最終日。保護者の参観も一番多く、朝からドキドキワクワクの子どもたち。

今回の遠足は、ボール運びリレー。

班の仲間と、ボールを乗せた新聞紙を持ち制限時間内(3分間)に、用意してあるカゴに運び入れ、次の班と交代する競争になります。ボールが多く入った方が勝ちです。

クラス全員参加、一番小さい1歳児も頑張りました。

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たんぽぽ組 「ぞうさん」の歌を歌いました

本番前の練習試合でこんなことがありました。

練習試合に負けたなずな組、かんたは悔しくて、砂遊びに夢中で話を聞いていない友達に「話を聞く‼」と怒りをぶつけ八つ当たり、クラスの雰囲気は最悪の状況。

そこで、その日の夕方、なぜ負けたのかクラスで話し合い、作戦を練りなおすと、「あわててしまう」という意見が多く出ました。

「始める前に“エイエイオー”とすると、どうしても気持ちがソワソワする。」「じゃあ、どうしたらいいかな…」と聞くと、かずまが「深呼吸する」「じゃあ、オーじゃなくてフーにしよう! フーで手を下げて深呼吸する。」ということになったのでした。

“落ち着くおまじないの言葉”「エイエイフー」にしてから大きい子が落ち着いてきました。その後の練習ではボールを落とすことが減り、カゴに30個もはいり一気に最高記録を更新して大喜び!

次の日初めて自分たちから「練習したい」といいだし、給食後は「おもちゃじゃなくてボール運びの道具出して」と練習を頑張りました。

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 なずな勝つぞー!! 「エイエイフー」
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「ここ持つよ」
しっかり者のりこ
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よく頑張りました

一方練習試合で勝ったひまわり組では次の日の朝、「練習する?」と聞くと「するー‼」とやる気満々、給食後に練習することになりました。食べる前に「時計の長い針が2までに頑張ろうね、早く食べたらいっぱい練習できるよ。遅かったらちょっとしか練習できないよ」と伝え食べ始めます。
 ところが時間を過ぎてもまだ食べている子がいました。「食べ終わってないから練習できないね」「なずな組は練習してるよ」と声を掛けますが、結局その子に誰も声をかけず遅くなり練習が出来なくなってしまいました。子どもたちに練習できない事を伝えると、ガッカリして暗い表情に。そこでどうしたらよいかみんなで話し合い、明日は練習できるように頑張ろうということになりました。

 さて、次の日練習は出来たかというと、お世話上手なゆい、ゆいなが遅い子のお着替えまで手伝ってくれ練習をすることが出来ました。このことから“自分さえできればいい”ではだめということを少し気付くきっかけになったようです。

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落ちないように…
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 優勝はひまわり組

対照的な両クラスでしたが、練習期間では様々なトラブルがおき、その都度立ち止まり子どもたちが知恵を絞って頑張りました。毎月の遠足を重ねて終わるたびクラスの団結が強くなるのを今回も感じました。
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お外で食べるとおいしいね
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この日はちょうどお誕生日のゆうせい
「おめでとう」のメッセージ入り
(文責:西山)

≪お知らせ・お願い≫
◎明日はのぞみセミナーです。
8時45分には、ひまわり組で並んで準備しますので、遅れないようにおねがいします。
◎インフルエンザ、胃腸炎が流行しています。人込みの多い所は避けて、手洗いうがいをしっかり行い、生活リズムを崩さないようにしましょう。

≪今週の元気もん≫
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馬水神社、鎮守の森、豊の森は落ち葉がいっぱい




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「イエーイ
年長・年中だけの鍛錬散歩

≪今週の人気メニュー≫
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けんちん汁 ささみときゅうりの梅肉和え かぼちゃの天ぷら 果物
天ぷらは南蛮料理  ポルトガルから伝わってきたそうです。

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